フェーラシュヴァル(ボンヌシャンスの08) デビュー戦


ほっさんキャロットクラブ購入馬第11号は、

早期デビュー及び近況報告の内容が良くて購入した馬。


近況通りだと相当やれる馬のはず。

これだけの近況内容で未勝利クラスなら、もうクラブの売れ残り馬に対するコメントなどは信用できない。


他力本願だが走って欲しい。


現4歳世代と現3歳世代の愛馬の不振により、現2歳世代の底上げを敢行。

価格的にも早期デビューから2勝してくれればそれで満足。

ボンヌシャンスの08を徹底検証。

競走馬名が「フェーラシュヴァル」(Fer a cheval 「馬の蹄鉄」の意)になりました。


2011年4月27日、ようやく栗東トレセンに入厩しました。

5月6日にゲート試験に合格しました。

5月9日にJRA競走馬登録されました。


6月8日の追い切り情報を掲載。


管理する笹田和秀調教師は先週オークスに優勝。

厩舎のムードもいいしその良い流れに乗って行きたい。

追い切りは1000万クラスの古馬を煽るほどの素晴らしい動き。

エスポのデビュー前以来、この言葉を使おう。

「追い切りだけならオープン級!!」

これは相当期待できそうだ。


デビュー戦は6月11日 阪神3R 3歳未勝利 ダート1800mを福永祐一騎手で予定も突然の北海道滞在競馬。

6月19日 函館6R 3歳未勝利 ダート1700mに出走!!

10着/7番人気と大敗。

いろいろとあるにせよ負けすぎ。

レース回顧と時計の分析、レース後の吉田隼人騎手と笹田和秀調教師のコメントを掲載。

(2011年6月22日完結)

2010年3月10日立ち上げ

●フェーラシュヴァル(ボンヌシャンスの08)を購入

 すでにキャロ2008年産募集馬を4頭(レディプロンドの08、ピノシェットの08、コニャックレディの08、エイコーンリングの08)所持している私ほっさんですが、2006年産及び2007年産の不振(・・・と言っても購入数も少なく、2007年産に至っては、まだデビューしていないだけですが、トモが弱かったり、肩の出が悪かったり)により、2歳馬(2008年産世代)の底上げを敢行。

 2010年に入って、残る目ぼしい馬は先日4頭目として購入したエイコーンリングの08とこのボンヌシャンスの08だけでした。

 ずっと残口があり、内容が良ければ購入候補と思っていたエイコーンリングの08とボンヌシャンスの08の近況報告とにらめっこしていましたが、内容はいいものばかりで、牧場での育成も早い組に属し、早期デビューもできそうでした。早期デビューが何よりです。いくら高額の良血馬でもトモに弱さがあったり、肩の出が悪かったりと体が思わしくなければ大成することはできません。

 3歳2月を過ぎてもいまだにデビューに至らない2007年産の2頭はまさにトモに弱さがあったり、肩の出が悪かったりということで低迷しています。言い訳になりますが、1歳秋の購入時に私はそこまでを見抜く才能は一切ありません。ですので購入後、失敗することは多々あります。もっとも、これらの2頭も募集当時からそうだったとも限りません。

 そんなことから、今回の2008年産はまず自分が欲しい馬でかつすぐに売り切れそうな馬を第一次募集で選択し、あとはとにかく近況が順調で早期デビューできそうな馬を購入しようとずっと考えておりました。


 まず先にエイコーンリングの08に残口表示が出、そこから一気に売れ始めました。私は急いで購入しました。調教過程も順調で、コメント内容もすこぶる良く、近況からは不安点は感じなかったからです。
 その時点でボンヌシャンスの08はまだ残口表示もなく、急ぐ必要もありませんでしたから、気長に待っていました。

 そしてついに2010年2月末、ボンヌシャンスの08にも残口表示が。これまたそこから売れる数の速いこと。一気に80口ほど売れ、残り80口になったところでたまらずに購入しました。

 やはりこれだけ一気に売り切れるということは、欲しいけれども様子見だった人が多いということですし、欲しい人が多いということは、それなりに走りそうな馬だということですし、実際この買い方で購入したクリンゲルベルガーは新馬戦を8馬身差で圧勝。その後2勝目を上げ、現在1000万クラスで頑張っています。クリンゲルベルガーも安価な馬でしたし、もう募集価格分の元は十分に取り返しています。


 私は本来、血統と馬体そして預託厩舎重視の人間ですが、今回のボンヌシャンスの08はまったくそういうところはありません。逆に言えば、馬体はカタログ段階では悪く見えましたし、預託予定の笹田和秀厩舎も不安があります。そして、母の高齢化も大いに気にかかります。
 単に近況内容の良さ、早期デビューが期待できるほど順調であること、そして上記に述べましたように、残口表示から一気に売れて行くほどの注目ぶりといった、完全に他力本願の買い方です。先に書きましたように、この2008年産はそういう馬も織り込みたいと思っていましたので、まさに作戦通りです。これが成功するかしないかは、2、3年後にならないとわかりません。上手くいけば今後もそういった買い方をしていくでしょう。今のところ、2007年産のデビューの遅れから学んだやり方が今回のやり方です。


 また、今回は骨折にてデビューを迎えずして引退してしまった2007年産愛馬のカクタスペアの保険金と割引権利の26585円もありますし、2月6日に500万クラスを優勝したクリンゲルベルガーの優勝賞金も入るので入金せずとも買えるということもあります。
 また、友駿ホースクラブの愛馬エスポワールシチーが2月21日にフェブラリーステークスGTを制して、多額の賞金が入り、金銭的に余裕があることもあります。

 そんなこんなで、年5頭は多すぎる感もありますが、今回はこの5頭で勝負したいと思います。不作の2008年産にならなければ良いのですが(笑)。


 というわけで、ここにボンヌシャンスの08が我がほっさん厩舎に加わりました!!

 ご一緒の方、どうぞよろしくお願いいたします。また、よろしければあなたの購入動機なども教えていただければと思います。


 では、とにかくいいことばかりのボンヌシャンスの08の近況報告をご覧ください。(クラブ公式HPから一部抜粋)



2月26日 走りの質が良いだけでなく、特徴的な流星を揺らして坂路をまっすぐに駆け上がってくる姿はとても印象的です。

2月15日 もともと持っている能力が高い馬

1月19日 「体は大きくありませんが、コンパクトにまとまっていてバランスが良い馬体の持ち主ですね」と、笹田調教師は楽しみにしてくれています。

12月25日 乗っているスタッフだけでなく、管理予定の笹田調教師の評価も高く、先々が楽しみです。

12月11日 力の要るチップコースの坂路も抜群の手ごたえで登坂しており、期待はさらに高まっています。

11月30日 坂路での動きはなかなかのもので、これからどんな成長を遂げてくれるのかとても楽しみです。

11月13日 体が柔らかく、ストライドの大きい走法で乗り心地は最高なので、スタッフの期待は日増しに高まっています。

10月29日 乗り運動ではスタッフの指示に従順です。背中が柔らかく、センスある走りは早くも評判になっています。

9月30日 気性は素直で従順ですので、馴致も難なくこなしてくれており、頼もしい限りです。体調や脚元に不安はありません。




 ふむふむ、クラブ近況の額面通りですと、前人(馬)未到のGT10勝は出来そうですね(笑)。いや、冗談はさておき、少なくとも私の最大の目標である3勝(未勝利、500万、降級して500万でOK)くらいは出来そうですが。


 「まだ懲りてないのか!?」

・・・と近況内容のみで購入して3歳3月でいまだ出走に至っていないプルミエダンスールで振り回された私の現状をご存じの方は言うでしょうが、デビューは遅れたものの、プルミエもこれから走ってくれれば文句もありません。

 走らなければ・・・涙(かなり肩の出が悪いようで・・・。そんなことひと言も今まで書いてなかったぞ!?)。まあ、今回のエイコーンリングの08とボンヌシャンスの08があまりにも走らなければ、売り切れていな馬に対するキャロの近況は誇大広告だと訴え続けます。



 しかし、先日購入したエイコーンリングの08共々ファルブラヴ産駒ばかりになりましたけど。

 ファルブラヴは正直好きな種牡馬ではなかった(だからこうして安い牡馬でも売れ残っているのですね)ですが、大舞台での活躍こそないものの、なかなかの勝ち上がり率とアーニングIDXを誇っており、そこが私の購入の後押しをしました。
 なにせ、私は今回の2頭は2、3勝してくれればいいのですから。なにも、GTとか重賞とはこれっぽっちも考えていません。現在GT4連勝中の愛馬エスポワールシチーも私は購入時に募集総額1200万円という安価からも1000万クラスで勝ち負けに参加してくれればそれで良いと思っていました。いや、そのくらいしか出来ないだろうとしか思っていませんでした。

 1000万クラス以上で活躍するには、順調であることとや絶えず成長していけることが大切です。ここから先は私の相馬ではさっぱりわかりません。エスポの活躍も正直運が良かっただけのラッキーですから、まずは順調に活躍できそうな馬を選ぶことが大切と思います。



 また、ボンヌシャンスの08の4月16日の誕生日というのも私ほっさんにとっては大切なポイントで、これは長女の記念すべき誕生日なのですが、目黒記念GUを買った愛馬オペラシチーと特別戦3勝を含む4勝を上げて現役のステップシチーが同じ誕生日です。

 どちらも芝の中長距離で申し分ない活躍をしてくれ、大幅黒字を計上している馬です。ステップシチーも屈腱炎さえなければ重賞戦線で活躍していたことは確実です。それほど1000万クラスでの強さは別格でした。

 ですから、なぜかこの誕生日の馬とは相性が良く、そのことも私にとっては重要なファクターです。



 結局、ボンヌシャンスの08は2010年3月2日に満口になりました。


 以下は2009年9月14日に当サイト「2009年度キャロットクラブ募集馬を検討する!!」特集で書いたエイコーンリングの08に対する評価コメントです。

 公表は避けていたものの、密かに狙っていた馬。母は1勝馬だが仔出しが良く、重賞2着2回のインテレットや3勝のトランスワープといった”そこそこ活躍する馬”を輩出している。

 ただ、本馬は母の16歳の時の仔で、もうそろそろ良くて2勝くらいの馬かと推測できる。

 また、地味な騎手の起用の多い笹田和秀厩舎も私の中でマイナスポイント。値段はお手頃で牡馬で損はしないと思うのですが。




 このように当時から注目していた馬で、その後のファルブラヴ産駒の活躍や、残口表示から一気に満口になった経緯を見ても、良い馬であることは間違いないでしょう。私は更に自信を深めました。

 更に嬉しい点は、調教の順調さで、もっとも早い組のカリキュラムをこなしており、このまま行けば、2歳早期のデビューが予想されます。そこも購入に至った重要な点です。
 いくら、馬体だ厩舎だ血統だが良くても、早期デビューしてくれなければクラシックにも乗れませんし、未勝利だ終わる危険も高くなります。
 この馬の順調さは素晴らしいのひと言です。

 また、笹田和秀師も最近は武豊騎手(なぜか彼だけ結果を残せていませんが・・・)やデムーロ騎手といった一流どころへの騎乗依頼が目立つのも良いですね。

●フェーラシュヴァル(ボンヌシャンスの08)のほっさん評価

 では、そのフェーラシュヴァルを詳しく分析しましょう。

 父   ファルブラヴ  アーニングIDX 1.53 評価 B+
 母   ボンヌシャンス  1勝          評価 D
 母父  リアルシャダイ              評価 S
 兄弟  トランスワープ               評価 B−
 生産牧場 ノーザンファーム           評価 S
 調教師 笹田和秀                 評価 D

 馬体                         評価 C

 総合評価 2.39 評価 C


 父ファルブラヴは、1998年アイルランド産。本格化したのは4歳になってから。共和国大統領賞(GT・芝2000m)で初GT制覇をすると、続くミラノ大賞典(GT・芝2400m)も連勝。凱旋門賞は大敗したが、日本に来日し、シンボリクリスエスらを破ってジャパンカップ(GT・芝2200m)を制覇。5歳時にもイスパーン賞、エクリプスS、英インターナショナルS、クイーンエリザベスU世S、香港カップとGT5勝をあげ、2003年の欧州最優秀古馬に選ばれた。

 種牡馬入りし初年度産駒からはレーヴダムール(阪神ジュベナイルフィリーズGT2着)を輩出。続く2年度産駒からはワンカラット(フィリーズレビューGU)を輩出した。

 2007年の種付料は300万円。産駒はそこそこ走っているが、GTにはまだ手が届かない。やはり父同様晩成の産駒が多いのか。ならばこれから爆発するかも知れない。また芝を走れる産駒が多いのは魅力。しかし、活躍馬はマイラーが多く、父のように芝の中距離で活躍している馬は少ない。

 私はやはりシンボリクリスエスらを破って優勝したジャパンカップが記憶的。相手を外したが、9番人気のこの馬から馬券は購入していた。
 産駒も現在クラシックでは無縁(ネオユニヴァース産駒やキングカメハメハ産駒に押されているが)だが、配合相手の牝馬のレベル差を考慮すると健闘していると私は思う。しかもファルブラヴ自身、3歳ではたいした活躍をしていなかったわけなので、これは仕方なし。産駒でクラシックを目指すのならファルブラヴはやめておいた方がいいだろう。私はあくまでも2勝目標。あわよくば、クラシックでも程度に思っている。
 また、ボンヌシャンスの08が種付された当時は種付料300万円だったが、現在は500万円と上昇していることからも、種牡馬としての評価は上昇しており、このボンヌシャンスの08の値段はお安いと思っていいのではないか。


 母のボンヌシャンスは1992年産です。全11戦で1勝でした。デビューは3歳の3月と遅く、ダート1200mで道中8番手のまま流れ込んだだけの8着でした。3戦目となる3歳5月にダート1800mで勝ち上がります。しかし、昇級後は壁に当たり、勝ち負けには全くかかわれずに引退。父はリアルシャダイと良血ながら、不本意な成績で現役を終えます。
 しかし、繁殖入りして最初の産駒トランクイリティーが3勝する活躍。キャロットクラブ所属のインテレットはアメリカジョッキークラブカップJpnU芝2200m、毎日杯JpnV芝2000mを共に2着と大活躍し、13歳の時に輩出したトランスワープも3勝と仔出しの良さを見せています。
 このボンヌシャンスの08はボンヌシャンスの16歳の時の仔で、そろそろ繁殖牝馬としては厳しい年齢ですが、なんとかギリギリいい仔を出してくれることを期待しています。もっとも、3勝の兄たちを超える活躍というと年齢的にも厳しいでしょうが、同程度の活躍をしてくれれば、募集金額的にも万々歳です。


 母父のリアルシャダイは1979年生まれの米国産。母はGTを6勝した名牝で、父はエプソムダービー優勝馬、アメリカの2歳セリにて吉田善哉が競り落とした。以後はフランスで競走生活を送る。戦績はドーヴィル大賞典(GU)を含む8戦2勝だが、ジョッケクルブ賞2着、サンクルー大賞典3着、凱旋門賞5着等、1流どころとも差のない競馬をしていた。

 引退後は日本の社台スタリオンステーションで種牡馬入り、1993年には日本リーディングサイアーに輝いた。代表産駒にはライスシャワー(天皇賞(春)GT 2回、菊花賞GT)、シャダイカグラ(桜花賞GT)、イブキマイカグラ(阪神3歳ステークスGT)、ステージチャンプ(青葉賞GU、日経賞GU、ステイヤーズステークスGU)、サンライズジェガー(アルゼンチン共和国杯GU、天皇賞(春)GT 2着)、ムッシュシェクル(アルゼンチン共和国杯GU、日経新春杯GU、阪神大賞典GU)等がいる。

 比較的距離を問わず活躍馬を送り出しているが、本質は堅実な成長力と抜群のスタミナを伝える晩成・長距離型の種牡馬である。特に晩年は多くの優秀なステイヤーを輩出している。例としては1995年の天皇賞(春)GTでは1〜3着を独占し、その他にも1997年の菊花賞GT2着のダイワオーシュウや2003年の天皇賞(春)GT2着のサンライズジェガーなどが高配当を演出した。近年では母の父として同馬を持つイングランディーレが2004年の天皇賞(春)GTを制している。しかし単なる長距離偏重の種牡馬ではなく、ライスシャワーやイブキマイカグラなどはGTレースをレコードタイムで走破するなど、水準以上のスピードも持ち合わせていた。

 また、代表産駒の筆頭であるライスシャワー(レース中の故障により予後不良)をはじめ、イブキマイカグラ(骨折でダービー出走を断念、後に屈腱炎を発症し引退)、シャダイカグラ(レース中に故障を発生し引退)など足元が弱い産駒が多かった事でも有名である。現役時に常に脚部不安に悩まされ、出世を阻まれたままターフを去った例も少なくないといわれている。

 2001年には種牡馬を引退し、2004年蹄葉炎による衰弱で死亡した。代表産駒に晩成のステイヤーが多いこと、前述の通り後継として期待されていたライスシャワーが夭逝したこと等により、2009年現在リアルシャダイを父に持つ種牡馬は登録されていない。産駒の頭数も少ないため後継種牡馬の目処は立っていないのが現状である。

 しかし、母父として現在は日本のトップランクに君臨している。母の父としての代表産駒はトウカイポイント(マイルチャンピオンシップGT)、イングランディーレ(天皇賞(春)GT)、サンライズバッカス(フェブラリーステークスGT)、プライドキム(全日本2歳優駿JpnT)、アドマイヤジュピタ(天皇賞(春)GT)など。芝・ダート・距離を問わず幅広い分野で活躍馬を輩出している。

 サンデーサイレンスやノーザンテーストなどに並んで、間違いない母父であると言って良いでしょう。これは期待できます。
 私の愛馬ではクリンゲルベルガーが母父リアルシャダイですが、安価ながら2勝を上げ、この夏に降級の恩恵を受けられることから、もう1勝が期待されます。


 兄弟はインテレット(アメリカジョッキークラブカップJpnU芝2200m、毎日杯JpnV芝2000mを共に2着)、トランスワープ(3勝)などで、初年度産駒のトランクイリティーも3勝と大きいところは勝てないまでも、コンスタントに活躍する産駒を輩出しています。
 ボンヌシャンスの08は母の16歳の時の仔で、そろそろ高齢が気になるところですが、13歳の時に輩出したトランスワープも3勝(現役)と活躍しており、まだ大丈夫ではないかと思っています。


 生産牧場のノーザンファームは、1994年1月、社台ファーム分割により「社台ファーム早来」が「ノーザンファーム」となり誕生した。活躍馬をあげると切りがないが、ディープインパクト、キングカメハメハ、ヴァーミリアン、カネヒキリ、シーザリオ、ジャングルポケット、トゥザヴィクトリー、ブエナビスタ、ラインクラフトなど。
 日本屈指の生産牧場で、育成施設、優秀な人材とどれをとっても日本のトップクラスです。その実力は疑う余地はありません。
 私もこれが魅力でキャロットクラブに入ったようなものですから。


 預託厩舎は笹田和秀(ささだ かずひで)厩舎です。1956年9月29日生まれ。53歳。関西栗東所属。
 調教師試験は十数回もかかった苦労人。これをどう評価するかは意見の分かれるところだが、開業も50歳を超えてからと最近にしては遅い。
 通算成績1155勝の超大物伊藤雄二元調教師の娘婿である笹田和秀師は、伊藤厩舎の助手時代に偉大なる義父の跡を継ぐことを決意。 ダービー馬ウイニングチケット、天皇賞・秋、オークス馬エアグルーヴ、無敗のエリザベス女王杯馬ファインモーションらを輩出してきた名門の“番頭”として、調教師を支えながらの受験勉強だったが、師の定年には間に合わず、1年後に悲願を成就させた。

 当時、「幸せなことに結構、活躍馬を任せてもらいました。活躍した馬以上の馬に携わり、アピールしていきたい」。東西で若いトレーナーが躍進しているが気後れすることはなく、「伊藤先生のところで経験をさせて頂いたし、厩舎経営をすぐにでもできる気持ちです」とコメントしている。

 2009年3月に開業。初年度は10勝とまずまず。預託管理馬も多く、上手く馬房の回転が出来るかがポイント。2010年は滑り出しも良く、3月10日現在5勝。順調なら20勝は超えて来そうである。メイショウやテーオーの冠のつく馬の預託が多い。

 勝率・連対率もそれなりで、我がほっさんランキングでも開業2年目でワンランクアップの「D」と今後の飛躍が期待される。

 開業当初はその年齢や調教師試験の受験回数などから不安視していた私ですが、現在の活躍を見ていると安心しても良い厩舎のような気がします。

 鞍上は武豊、デムーロ、松田大作、小野寺祐太、福永祐一、岩田康誠、浜中俊、池添謙一、藤田伸二、武幸四郎 各騎手など、比較的いい騎手を満遍なく乗せる傾向。悪くないと思います。


 馬体は募集カタログ当時の印象は、首が細く非力で角度も高く距離がマイルあたりに限られそう、飛節も小さく瞬発力も心配で全体にこじんまりしており、あまりいい印象はなくキャロ募集馬全体の中では最低ランクの「C」評価でした。当時はこの馬体はやはり母の高齢化の影響だと思いましたし、補欠の購入候補にも至りませんでした。
 しかし、当時432キロだった馬体重は現在461キロまで増え順調に成長しており、2010年2月26日のクラブ公式HPでの写真では、心配していた点に成長が見られ、逞しい馬体になっています。今の馬体なら「C」評価にすることはありません。「B−」ですね。
 何よりも確実に成長している点が大いに評価できます。


 総合評価は2.39で、母の1勝という競走成績と新鋭の笹田和秀調教師の評価、そして当時良く見えなかった馬体評価で数字を落としていますが、母は1勝ながらも仔出しは良く、笹田和秀調教師もこれから躍進が期待できる最近の活躍で、馬体も成長とともに不安は少なくなっています。
 それらのことから私は数字以上に期待できるのではないかと思っています。とにかく、超良血というわけでもなく、目標は2、3勝と低いですからこれで十分でしょう。


 総じてお買い得な馬と思われ、大きなところは狙えないと思いますが、最低2勝、上手く行けば1000万クラスでも勝ち負けしてくれるかも知れません。その程度で良いと思っています。

 まずは早期デビューから2歳での勝ち上がり。クラシックまでに2勝できれば最高ですが、どうなるでしょう。調教が順調に進んでいる馬はどんどん強くなれますし、期待しています。


 デビュー戦が楽しみです。以降、何か情報が入り次第更新させていただきます。

 頑張れ!!フェーラシュヴァル!!

●近況報告から

 では、クラブ公式HPより、フェーラシュヴァルの近況報告の一部をご覧ください。


2010年2月26日 走りの質が良いだけでなく、特徴的な流星を揺らして坂路をまっすぐに駆け上がってくる姿はとても印象的です。

2010年2月15日 もともと持っている能力が高い馬。

2010年1月29日 「体は大きくありませんが、コンパクトにまとまっていてバランスが良い馬体の持ち主ですね」と、笹田調教師は楽しみにしてくれています。

2009年12月25日 乗っているスタッフだけでなく、管理予定の笹田調教師の評価も高く、先々が楽しみです。

2009年12月11日 力の要るチップコースの坂路も抜群の手ごたえで登坂しており、期待はさらに高まっています。

2009年11月30日 坂路での動きはなかなかのもので、これからどんな成長を遂げてくれるのかとても楽しみです。

2009年11月13日 体が柔らかく、ストライドの大きい走法で乗り心地は最高なので、スタッフの期待は日増しに高まっています。

2009年10月29日 普段は気の強い一面を見せますが、乗り運動ではスタッフの指示に従順です。背中が柔らかく、センスある走りは早くも評判になっています。

2009年9月30日 気性は素直で従順ですので、馴致も難なくこなしてくれており、頼もしい限りです。体調や脚元に不安はありません。



 気性は良いのか悪いのかよくわかりませんが、体は柔らかく、背中も柔らかく軟体動物のようです(笑)。とにかく、持っている能力が高く、スタッフや笹田和秀師がかなり期待されているようです。ふむふむ。額面通りですと、2勝は軽いでしょう。

●競走馬名が「フェーラシュヴァル」(Fer a cheval 「馬の蹄鉄」の意)になりました

 3月2日に発表になりました競走馬名が「フェーラシュヴァル」(Fer a cheval 「馬の蹄鉄」の意)になりました。

 もはや難し過ぎて私にはなかなか覚えることができません。

これ以降は2011年4月27日に作成

●2011年4月27日に栗東トレセンに入厩しました!!

 4月26日に更新されましたクラブ公式HPフェーラシュヴァルの近況報告によりますと、我らが愛馬フェーラシュヴァルは、4月25日にNF空港を出発し、27日に栗東トレセンへ入厩する予定だということです。

 これだけ待ってこんなに有り難い報告がNF空港を出てからの事後報告というのが何とも残念ですが、とにかく移動を喜びたいと思います。そして本日(27日)更新されましたクラブ公式HPの情報によりますと、フェーラシュヴァルは予定通り栗東トレセンへ入厩したということです。


 昨年の9月13日にはハロン15秒の調教まで進んでいたフェーラシュヴァルですが、その後、トモ脚に疲れが出たり、右前脚のツメを痛がったりでなかなか進まずに、とうとう3歳の4月末まで来てしまいました。

 正直、昨年の順調さから遅くとも2歳でデビューできる馬だと踏んでいただけに残念ですが、ここからの巻き返しに期待します。

 満口まではGT確実と思わせる優良コメントが出まくったフェーラシュヴァル。

 デビューは遅くてもしっかりと結果を出し、2、3勝してくれれば金額的にも言うことはないのですが、初戦でどれだけ走れるでしょうか。いや、追い切りでどれだけの動きを見せてくれるでしょうか。


 なお、フェーラシュヴァルを預託管理するのは栗東の笹田和秀厩舎で、私ほっさんの愛馬を預かっていただくのは初めてです。

 最近は福永祐一騎手をよく乗せているイメージです(重賞のイメージが強いのかナ)。当然、フェーラシュヴァルも福永祐一騎手でなどと思いますが、武豊、岩田康誠、四位洋文 各騎手なども多いですね。

 これから競走馬登録、ゲート試験、デビューに向け強い追い切りとまだまだデビューまではありますが、どういう調教、レースでどういう走りを見せてくれるのか楽しみです。

これ以降は2011年5月9日に作成

●ゲート試験に合格しました!!

 5月6日に更新されましたクラブ公式HPフェーラシュヴァルの近況報告は次の通りです。

6日はゲート試験を受け、無事合格しました。「練習を始めて日にちは浅いですが、ここまで大きな問題もなく順調に進められてきたので、今朝試験を受けました。まだ発馬などは改善の余地があるものの、特に気になるところはなくスムーズに合格してくれました。これからはデビューへ向けてペースを上げた調教を開始していきます」(笹田師)

 ということで、5月6日にゲート試験を1回で合格いたしました。これでようやく最初の関門を突破です。続いてデビューに向けて時計を詰めていかなければなりませんが、脚元に不安のある馬ですし、ここからも心配は続きます。

●5月9日にJRA競走馬登録されました!!

 我らが愛馬フェーラシュヴァルは5月9日にJRA競走馬登録されました!!ようやくここまで来たという感じです。

 これで詳細な入厩・放牧情報や追い切り情報が入って来ます。これからどのような動きを見せてくれるのか楽しみですね。

 遅れた分をしっかりと結果で取り返して欲しいですね。

これ以降は5月25日に作成

●管理する笹田和秀調教師がオークス制覇

 我らが愛馬フェーラシュヴァルを管理する笹田和秀調教師が先週5月22日、クラシック・オークスGTをエリンコート号で制し、GTタイトルを取得されました。

 その一週前のGT・ヴィクトリアマイルでも管理するレディアルバローザが二頭の名牝(ブエナビスタ・アパパネ)と差の無い3着に食い込むなど素晴らしい勢いです。

 これは厩舎運営が上手く行っている証拠で、当然フェーラシュヴァルにも大きな期待がかかります。このいい流れの中、取り残されずに活躍して欲しいですね。


 しかし、笹田和秀調教師と言えば、今回の2頭も助手時代に手がけたエアグルーヴやファインモーションも牝馬でした。牝馬の活躍馬が多いことは否めず、牡馬であるフェーラシュヴァルも上手く育てて欲しいです。

これ以降は6月1日に作成

●デビュー戦は6月11日 阪神3R 3歳未勝利 ダート1800mを福永祐一騎手で予定

 以下は本日(6月1日)に更新されたクラブ公式HPフェーラシュヴァルの近況報告の一部です。

「芝、ダートのどちらで使うか悩んでいるのですが、来週のダート戦ならば福永騎手が乗れるということなので、今のところそちらへ向かうつもりです。芝の可能性もゼロではありませんが、この時期は雨が降る可能性も高いですし、現状の体力的では、緩んだ馬場はタフな条件になってしまいますからね。引き続き状態をしっかり見つつ乗り込み、いい状態に仕上げていきたいと思います」(笹田師)今のところ11日の阪神競馬(3歳未勝利・ダ1800m)に福永騎手で出走を予定しています。

 というわけで、確定ではありませんが、来週デビューするようです。個人的には4日、5日の土日なら珍しく双方休日でしたので、阪神競馬場に口取りの権利を獲って応援に行きたかったのですが(勝ち負け必至ですし)、来週は逆に土日共仕事です><。上手く行かないものです。愛馬クレセントシチーが先月京都で勝った時もたまたま仕事で現地に行けませんでしたし・・・。

 それにしても、福永祐一騎手という素晴らしいジョッキーを確保しようとするあたり、陣営の期待の大きさもわかりますし、かなり走る馬なのではないでしょうか。フェーラシュヴァルに対する期待は大きくなるばかりです。

 私的には福永祐一騎手に乗って欲しいのでダートデビューがいいですね。

これ以降は6月12日に作成

●6月11日に函館競馬場に入場しました

 6月12日に更新されましたクラブ公式HPフェーラシュヴァルの近況報告によりますと、我らが愛馬フェーラシュヴァルは6月11日に函館競馬場に入場したそうです。

 もう馬体はほとんど仕上がっていますので、異常がなければ開幕週(18、19日)から登録していくと思うのですが。早くデビュー戦がみたいですね。

 鞍上は笹田和秀師なので藤田伸二騎手や四位洋文騎手かな?武豊騎手や安藤勝己騎手も開幕週は函館で騎乗されますが・・・。

これ以降は6月15日に作成

●追い切り情報(6月15日更新)

5月6日 栗東E 良馬場 ゲートなり

助手
15.5


5月6日 栗東E 良馬場 ゲートなり

助手
13.7
13.9
13.9
14.7
15.5


5月11日 栗東坂路 不良馬場 馬なり余力
1回
助手
4F 58.6
3F 43.7
2F 28.8
1F 14.3


5月15日 栗東坂路 良馬場 馬なり余力
1回
助手
4F 59.5
3F 44.1
2F 29.2
1F 14.3


5月18日 栗東坂路 良馬場 末強めに追う
1回
助手
4F 54.5
3F 39.5
2F 25.8
1F 12.8


5月25日 栗東坂路 重馬場 馬なり余力
1回
助手
4F 53.4
3F 39.5
2F 25.7
1F 12.7


6月1日 栗東ニューポリトラック 一杯に追う

助手
5F 62.8
4F 49.6
3F 37.0
1F 12.2[7]
シルバーキセキ(古馬1000万)馬なりの内を0.6秒追走0.5秒先着


6月5日 栗東CW 良馬場 馬なり余力

助手
4F 59.8
3F 44.1
1F 14.1[8]


6月8日 栗東坂路 良馬場 一杯に追う
1回
助手
4F 53.5
3F 39.2
2F 25.3
1F 12.7
オメガオンリーワン(3歳未勝利)一杯を0.4秒先行0.2秒遅れ


6月15日 函館ダート 良馬場 一杯に追う

吉田隼人
6F 86.7
5F 70.1
4F 55.5
3F 40.8
1F 12.6[7]
オメガオンリーワン(3歳未勝利)強めの内0.1秒遅れ
 5月6日、ゲート試験に合格した時のものです。当時は馬名登録がまだでしたので詳しい追い切り内容まで入って来ませんでした。時計だけ見ていると決して褒められたものではありませんが、ほとんど練習せずに試験を受けていますから、こんなものでしょうね。

 5月11日、ゲート試験に合格しましたので、次は乗り込みを強化し、時計を詰めなければいけません。まずは15−15強で追い切られました。これからどのような動きを見せてくれるのか楽しみです。

 5月15日、15−15で追い切られました。週に2本15−15以上で追い切られ至って順調です。出走まではまだ2、3週間かかるでしょうね。

 5月18日、末強めに追われましたが、まだ時計の出し始めにもかかわらず、終いまでしっかりと伸びています。以下は本日(5月18日)更新されましたクラブ公式HPフェーラシュヴァルの近況報告です。
「先週15−15程度の調教を行い、今朝初めて時計を出してみました。朝一番の馬場がいい時間帯だったとはいえ、終いにこれだけのタイムで上がってくるとは予想以上です。乗っているスタッフも動きはなかなかいいと言っていますし、調教後の歩様も問題ありません。先週お伝えしたノドの音に関しては、念のため内視鏡検査を行ったところ、ノド鳴りやDDSPではないとのこと。まだ内臓面がしっかりしていないためにゼーゼーと言ってしまうのでしょうから、このあたりはしっかり乗り込んでいけば解消されるものと思います。まだどのあたりでデビューさせるかは決めていませんが、あと2、3本時計を出していけばメドが立ってくるのではないでしょうか」(笹田師)
 これはなんだか物凄く期待していいのかも知れません。

 5月25日、先週よりも更に時計を1秒縮めて順調です。終いまでしっかりと伸びており、それなりの脚力を感じさせます。以下は本日(5月25日)更新されましたクラブ公式HPフェーラシュヴァルの近況報告です。
「今朝は昨日の雨の影響でそれほど時計の出る馬場ではなかったのですが、ずいぶんしっかり動いてくれました。時計も詰めてきていますし、ここまでは順調そのものですね。乗り込みつつ体ができてきたせいか、今朝はノドも気になりませんでした。ダート、芝、どちらを使うかは乗っているスタッフと相談しながらもう少し考えるつもりです」(笹田師)

 6月1日、ニューポリトラック馬場で追い切られました。1000万クラスの古馬に対し、0.6秒も後方から追走して、あっさりと突き放し、0.5秒先着しています。
 もちろん、こちらは目一杯に追われて、向こうは馬なりで流しているだけですし、こちらは内側を走っていますから、一概にベタ褒めすることはできませんが、それにしても本日(6月1日)のコース一番時計ですし未出走馬としてはかなり素晴らしい内容です。
 更に、全体の時計も素晴らしいのですが、この時計で終い1ハロンを12.2と最後まで脚取りがしっかりとしていますから、相当な能力の持ち主と思います。
 これだけ痺れる追い切りをデビュー前に見せてくれたのは、4勝し準オープンまで昇進した愛馬ステップシチーとGT5勝の愛馬エスポワールシチーだけです。私はエスポワールシチーのデビュー前も”追い切りだけならオープン級”と言い放ちました。フェーラシュヴァルもまさにその言葉がぴったりです。
 以下は本日(6月1日)更新されましたクラブ公式HPフェーラシュヴァルの近況報告の一部です。
「今朝はある程度強めにやろうと思っていましたし、雨で馬場が緩んでいましたので、負担がかかり過ぎないようにPコースで追い切りました。調教の動きやタイムはまずまずでしたし、乗り込むごとに体がしっかりしてきた印象です。以前は体力が付ききっていなかったため呼吸が荒かったのですが、そのあたりも徐々に落ち着いてきていますね。」(笹田師)
 これだけの動きでまだ本調子ではないわけですから、少なくとも未勝利クラスでは楽勝でしょう。

 6月5日、今度はウッドチップで前脚に負荷をかけられています。前脚に不安がある馬は比較的前脚に負荷のかからない坂路でしか追い切ることができませんから、ウッドチップで追い切れるということはそれなりの状態なのでしょう。といってもかなり軽めで短いところですが。

 6月8日、出走前の最終追い切りかと思っていたら、出馬想定表にフェーラシュヴァルの名がありません。故障か何かかと心配されたのですが、本日(6月8日)更新されましたクラブ公式HPフェーラシュヴァルの近況報告によりますと、
「今週は坂路で併せて一杯に追い切りました。最後少し遅れたものの、これだけの時計で走れれば文句はありません。今週の阪神でのデビューを考えていたのですが、2戦目、3戦目のことを考えると、滞在できる函館へ行くのもいいのではないかと判断しました。芝を含めて出走しやすいのも間違いありませんし、キャリアの浅い馬にとって滞在競馬はプラスになるでしょう。早ければ今週中に函館に移すことも考えています」(笹田師)近日中に函館競馬場へ移動する予定です。
 ということで、北海道に移動するようです。しかし、せっかくここまで仕上げているのですから一度阪神で使ってから北海道に渡って欲しかったですね。せっかく福永祐一騎手という良い騎手を使えるわけですから。
 こんなので輸送熱でも出して放牧などということになったら時期的にも目も当てられません。

 6月15日、北海道に移動し、今週末のデビューに向けて追い切られました。やはり長距離輸送の疲労があるのか、以前ほどの動きではありません。ジョッキー騎乗ということを考えると不満の残る動きです。ダートが合わないのではないでしょうか。
 しかし、本番に向けて十分に追い切られており、それなりに力は出せるのではないかと思います。
 私ほっさんの追い切り評価は「B+」です。最後の追い切りの動きがよければ「A−」評価なのですが、少し自信を失いました。

●気になる出馬想定表(6月19日 函館6R)

出馬想定表 6月19日 函館6R 3歳未勝利 ダート1700m フルゲート13頭 想定数8頭
馬名 予定騎手 前走 過去着順 追い切り
エーシンハクレイ 勝浦正樹  3/20 新馬 阪神ダ1800 10
サイモンロード 四位洋文 12/25 未勝利 阪神芝1800
ジャニアリシックス 古川吉洋  5/28 未勝利 京都ダ1800
ドクトルスズカ 上村洋行  5/21 未勝利 新潟ダ1200 13 11 10 13
パルムドールピサ 柴山雄一  5/28 未勝利 新潟ダ1800 15 13
フェーラシュヴァル 吉田隼人 初出走
フラアンジェリコ 上村洋行  5/28 未勝利 京都ダ1400 11
ミラソル  4/30 未勝利 新潟芝1800 14 11 11

騎手の太字は乗り替わり予定

フルゲート13頭のにところに8頭が想定されています。まずまずのメンバーですね。これは初戦のハンデもあり強気にはなれません。

これ以降は6月16日に作成

●出馬確定表

出馬確定表 6月19日 函館6R 3歳未勝利 ダート1700m 11頭
馬名 騎手 前走 過去着順 追い切り
エーシンハクレイ 勝浦正樹  3/20 新馬 阪神ダ1800 10
クレバーベスト 丹内祐次  5/28 未勝利 京都芝1800 14 11
サイモンロード 四位洋文 12/25 未勝利 阪神芝1800
ジャニアリシックス 古川吉洋  5/28 未勝利 京都ダ1800
ドクトルスズカ 藤岡佑介  5/21 未勝利 新潟ダ1200 13 11 10 13
パルムドールピサ 柴山雄一  5/28 未勝利 新潟ダ1800 15 13
フェーラシュヴァル 吉田隼人 初出走 B+
フジマサエンパイア 西村太一  5/21 未勝利 新潟ダ1800 10 14 10 12 13
フラアンジェリコ 上村洋行  5/28 未勝利 京都ダ1400 11
ベルモントセブン 津村明秀 12/11 未勝利 中山芝1800 10
ラインゴーワイルド 長谷川浩大  4/10 未勝利 小倉ダ1700

騎手の太字は乗り替わり 増は出馬想定表になかった馬

●函館ダート1700mコース解説

 スタート地点はホームストレッチの右端。 4コーナーを曲がり終えてすぐのところ。
 坂の頂上からのスタートで、1コーナーまでは329mある。
 スタート直後からどうしてもペースが速くなりやすい。
 それでもダート戦なので各馬ひるまずに前半から行く

 1〜2コーナーまでになるべく前のいい位置を取る必要があるからだ
 逃げより先行の方が若干成績がいいが、逃げ馬の連対率は約33パーセントもある
 最後の直線だけの差し・追い込みは厳しく、後ろから行く場合はマクる脚が必要
 枠順は3枠、4枠あたりの中枠が有利極端な1枠、8枠は少し成績が落ちる
 血統的にはブライアンズタイムに注目。サンデーサイレンスも互角だが、ブライアンズタイムの方が穴馬の好走が多く、配当面で妙味がある。ミスタープロスペクター系ならばジェイドロバリーとアフリート。ノーザンダンサー系ではラムタラが頑張っている。

有利な枠順 中枠
有利な脚質 逃げ〜先行
ポイント 脚質、血統
種牡馬ベスト ブライアンズタイム、サンデーサイレンス、ジェイドロバリー
連対騎手ベスト 横山典弘、四位洋文、藤田伸二、中舘英二、勝浦正樹
推定勝ちタイム 良馬場 稍重馬場 重馬場 不良馬場
3歳未勝利 1分50秒8 1分48秒4 1分47秒4 1分47秒6
古馬500万 1分47秒2 1分46秒5 1分46秒2 1分45秒8
古馬1000万 1分46秒1 1分45秒5 1分44秒7 1分44秒4
古馬1600万 1分46秒0 1分43秒6
古馬オープン 1分44秒4 1分43秒2

●騎手は吉田隼人騎手(ほっさん評価「B−」)

 フェーラシュヴァルの鞍上は私ほっさん愛馬としては約2年ぶりの騎乗となる吉田隼人騎手です。


 吉田 隼人(よしだ はやと)は1983年12月20日生まれの27歳。日本中央競馬会(JRA)美浦トレーニングセンター所属の騎手である。デビュー当時は堀井雅広厩舎所属で、2007年4月からフリーになる。兄の吉田豊もJRA美浦所属の騎手である。8歳上の兄の活躍を見て騎手を目指すようになった。

 2011年6月16日現在、中央346勝、勝率7.1パーセント、連対率14.2パーセントとまずまずの成績。重賞はほとんど人気薄ばかりの6勝。GT勝ちはない(2007年の天皇賞秋アグネスアークと2009年の菊花賞フォゲッタブルの2着が最高)。騎乗馬の質の割に良く頑張っていると言える。


 2004年に競馬学校第20期生として卒業し、騎手免許を取得(同期には藤岡佑介、津村明秀、川田将雅、水出大介、丹内祐次、高野和馬、上野翔らがいる)。美浦の堀井雅広厩舎所属でデビュー。初騎乗は同年3月6日中山競馬第1競走でトーセンルドルフに騎乗して4着(12頭立て)であった。4月24日の東京競馬第3競走でスターオブアディラに騎乗し初勝利を挙げる。デビュー年はわずか3勝の成績に終わる。

 2005年は23勝と勝ち星を量産。成長の跡を見せた。また朝日杯フューチュリティステークスに出走したアポロノサトリはそれまで吉田が騎乗し2戦2勝の好相性であったが、その時点での通算勝利数は26勝であり、GT騎乗可能となる通算勝利数(31勝)を満たせていなかったため、蛯名正義に乗り替わりとなる試練もあった(結果は8着)。

 2006年4月9日の中山競馬で中央競馬通算31勝目をあげ、晴れてGTへの騎乗が可能となった。さらに、4月22日の福島競馬第11競走福島牝馬ステークスをロフティーエイムで優勝し重賞初制覇。この勝利で史上初の兄弟の初重賞制覇が共に牝馬限定の重賞となった。兄・豊の重賞初制覇は、1996年に行われたメジロドーベルでの阪神3歳牝馬ステークスである。また同年は60勝を挙げ、年間勝ち数で兄・豊(57勝)を上回った。

 2007年4月にフリーに転身。この年は自己最多の73勝を挙げる。減量が取れてからの飛躍は素晴らしい。

 2008年は66勝と安定した成績を残す。

 2009年1月は落馬して頭部外傷、左肘部挫創というケガを負った影響があり、45勝に終わる。11月21日の福島記念でサニーサンデーで重賞制覇したが2着に兄・豊のトウショウシロッコが入り吉田兄弟で初の重賞ワン・ツー・フィニッシュを達成した。

 2010年7月3日に通算300勝を達成。この年は52勝だった。


 「2009年の菊花賞では関西馬のフォゲッタブルに騎乗してハナ差の2着(勝ち馬スリーロールス)。大きなチャンスを逃したが、落ち着いた手綱捌きで成長をアピールした。センスは上々で、インにこだわったり、有力馬をマークしたり臨機応変に競馬ができる。以前はズブい馬に乗るとモタつくところがあったが、2010年6月20日のHTB杯(函館芝2000m)ではステイヤータイプのトウカイメロディを気合をつけつつ早めに動かして最後まで我慢させた。勝負どころの捌きには甘さがあり、時に大ざっぱなコース取りをする。裏開催の福島と新潟が稼ぎどころで、周りの騎手が強化される東京と中山でも勝ち星が増えてきた。芝・ダート別、距離別で目立った偏りはない。1番人気馬での連対率は2009年も2010年も4割台でソコソコといった程度。注目すべきは2・3番人気での成績で、2009年には14勝して連対率.310で、2010年は前半の段階で17勝して連対率は.397と高率になっている。芯がシッカリしていて強気な性格。コメントは無難なものが多いが、取捨に関してはハッキリと話す。トップクラスのジョッキーは年齢が若くなく、世代交代が起こる頃に飛躍する可能性がある。」(佐藤祐樹元地方競馬騎手)


 私ほっさん愛馬への騎乗は過去6度ですが、人気通りでワンパンチ足りない印象でした。しかし大崩れもなく堅実です。今年はここまで生涯成績を上回る勝率、連対率を誇っており、更に進化した気がします。騎手ランキングでも現在全国21位となかなかの成績です。下は松岡正海、田中勝春、後藤浩輝、吉田豊と言った名だたる騎手がおり、その素晴らしさが理解できる。

 フェーラシュヴァルは追い切りで動いており、正直勝ち負けだと思っています。いいところを見せて欲しいですね。

 ほっさん愛馬での成績 (6戦0勝)

 2007年 5月20日 マイセンシチー   3歳未勝利 新潟芝2400m 9着/6番人気
 2007年 6月 7日 マイセンシチー   3歳未勝利 東京芝2500m 8/6番人気
 2009年 3月22日 レイアシチー    3歳新馬   中山ダ1200m 3着/5番人気
 2009年 5月30日 レイアシチー    3歳未勝利 東京ダ1300m 4着/3番人気
 2009年 6月27日 レイアシチー    3歳未勝利 福島ダ1150m 4着/4番人気
 2009年 7月18日 レイアシチー    3歳未勝利 新潟ダ1200m 5着/4番人気

これ以降は6月18日に作成

●専門誌の印と評価

競馬ブック

短評は「主力対等」


予想家の印
馬名 小原靖 高柳利 井尻恵 CPU
ベルモントセブン
フジマサエンパイア
フラアンジェリコ
クレバーベスト △△ △△
ジャニアリシックス
エーシンハクレイ △△
サイモンロード
フェーラシュヴァル
パルムドールピサ △△
二重△は△△で処理
あとは無印



予想オッズ
馬名 予想オッズ
サイモンロード 2.5
フラアンジェリコ 4.2
ジャニアリシックス 4.4
エーシンハクレイ 6.7
ベルモントセブン 12.0
フェーラシュヴァル 14.3
クレバーベスト 14.7
パルムドールピサ 20.2
以下24倍以上省略



スピード指数

馬名 最高値 3走前 2走前 前走 評価
フラアンジェリコ 67 63 52 67
サイモンロード 63 60 63

 このように上位人気馬でも案外たいしたことはありません。未勝利の勝ち負けレベルは「70」。


騎手今日の馬

吉田隼人 フェーラシュヴァル △経験馬が相手だけに

デイリー馬三郎

予想印

◎ サイモンロード
○ ジャニアリシックス
▲ フラアンジェリコ

以下省略

フェーラシュヴァルは無印

見解

【お薦め=馬単・自信度A】サイモンロードは今週のケイコで迫力満点の動きを披露。血統、走法からダート変わりもプラスに働く公算が高く、久々でも性能の違いを見せつける。

●各陣営のコメント

フェーラシュヴァル

 「ここまでデビューは遅れたが、ケイコの動きからいいものはある。先が楽しみな馬です。」(笹田和秀調教師・デイリー馬三郎)

 「函館に移動後も体調に陰りはなく、順調に調整できています。水曜日はジョッキーに乗ってもらって追い切りましたが、ダートでの脚捌きが良かったといい感触をつかんでくれていました。初めての実戦なので未知の部分は多いですが、そこは能力でカバーしてもらいたいですし、できるだけの素質はあると思っていますよ」(笹田和秀調教師・キャロットクラブ公式HP)

●ほっさん予想

 追い切りだけならオープン級と私がうたったフェーラシュヴァルですが、同様にオープン級とうたったフランベルジェが本日大敗しました。

 追い切りがレースに直結するとは限りませんが、しかし追い切りで動く馬が走る可能性は高いものです。私はフェーラシュヴァルの追い切りにそれだけのものを感じますし、笹田和秀調教師も同様のようです。

 ただ、それでもレース慣れしている既走馬相手に不利は否めません。なので走ってみないとわかりませんが、上位人気馬も秀でた馬はなく、未勝利の常連と言った面々です。私はフェーラシュヴァルに勝てるチャンスがあると思いますし、当然馬券も単勝からと思います。

 専門誌の印もほとんどなく、常識的には次走という見方でしょうが、負けても次に繋がる内容を見たいですね。 

これ以降は6月22日に作成

●レース 

 当日はダローネガとディアデラバンデラが出走する新馬戦が見たくて阪神競馬場に行きましたので、そこのテレビ中継でフェーラシュヴァルのパドックとレースを見ました。

 一瞬しか映りませんが、テレビで見るフェーラシュヴァルのパドックは悪くないように見えました。


 ゲートが開くとフェーラシュヴァル1頭だけが大きく(3馬身ほど)出遅れますが、アナウンサーの目にもとまらず><、しかし、少し仕掛けるとなかなかの二の脚を披露。7番手まで押し上げます。

 しかし、コーナーで大外を通りすぎです。フェーラシュヴァルはおそらく1750mは走っています。既走馬相手のデビュー戦でこの乗り方は強気過ぎると思います。

 ゲートで二の脚を使い、道中は大外を回りで、4角ではすでに脚色が悪く早々にムチが入りますがもはや余力はなく、流れ込んで10着とブービーでした。

●時計の評価

 今回のフェーラシュヴァルの走破時計1分50秒4良馬場は、函館ダート1700mの3歳未勝利クラスの過去10年間の平均勝ちタイムが1分50秒8良馬場ですが、この日は全体的に時計が早く、ある程度馬場が締っていて時計が出る状態であったと考えられます。

同日の勝ちタイム

1R 3歳未勝利 1分48秒3
3R 3歳未勝利 1分47秒6
6R 3歳未勝利 1分47秒3
9R 500万下  1分45秒5

 ですので、やはり凡時計であると言わざるを得ません。しかし、チグハグなレース内容を考えればまだ上積みが見込め、馬体重も466キロと馬格があるので鍛えることも出来、これからに期待したいと思います。

●レース後の騎手・調教師のコメント

フェーラシュヴァル(10着)

 「ソロッとしたスタートになってしまいましたが、二の脚が速く直ぐに馬群に取り付けることができました。砂を被っても嫌がる素振りを見せなかったのですが、前半は力んでハミを噛んで走っていましたし、距離はもう少し短いところのほうが走りやすいかもしれませんね。いかにも初戦と言うような今日のスタートを考えても一度使った上積みが期待できるでしょうし、いいスピードを持っている馬ですので、持ち味を活かせればもっとやれていいはずです」(吉田隼人騎手・キャロットクラブ公式HP)

 「スタートは案外でしたが、そこから一瞬にして馬群に取りついてくれました。着順は満足いくものではありませんが、この馬のいい部分を見せてくれたと思いますし、収穫はあったと思います。ジョッキーも言っていたようにハミを噛んでいたことと、スタート後の加速を考えても芝の短いところが面白そうですね。函館競馬場に入ってから調教はスムーズに行えていたものの、馬房でいくらかうるさくなる面が見られましたし、今のところ一度息抜きのために放牧に出そうかと考えています。芝の短いところを使うとしても間隔は必要になるでしょうから、ちょうどいいリフレッシュになると思います」(笹田和秀調教師・キャロットクラブ公式HP)

●専門誌のレース評価

フェーラシュヴァル(10着)

 「舌を縛る。気合乗りひと息。後方で見せ場なく終わった。まだ馬体に緩さが残り、使っての変わり身待ち。」(競馬ブック)

●今後の展望

 追い切りではかなりの動きですし、スピードや二の脚があることは確認できました。笹田和秀調教師もレース後芝のレースを意識されているというコメントを出しておられますし、そうやっていろいろと条件を替えて、フェーラシュヴァルに合うレースを見つけたいですね。

 初戦は大敗でしたが、ロスが多く、ガラリ一変とまでは行かなくても、もう少しはやれていいと思います。時期が時期なので早くきつかけを掴んで欲しいですが、とにかく次走も楽しみにしています。

●最後に

 追い切りで物凄い動きでしたからつい期待が大きくなりすぎて、その分ブービー負けという現実がなかなか飲み込めませんでしたが、調教師も素質を認めているように、能力はそこそこあると思います。

 今回はやはり阪神で福永祐一騎手で出すべきだったと思います。仕上がっている状態での北海道への移動はやはり理解を得難いです。初戦が直線で脚が上がってしまったように、疲労があったことは否めません。

 ここに来て放牧に出す位なら、なんの為に北海道に来たのかよくわかりませんが、未勝利戦終了までに結果を出してくれれば何も言いません。笹田和秀調教師、期待しております。

最後までご愛読ありがとうございました

2010年3月10日作成 2011年4月27日、5月9日、13日、15日、18日、25日、6月1日、6日、8日、12日、15日、16日、18日、22日加筆

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